愛とお金と男と女

恋愛やお金儲けの方法(主にネット)について熱く語ります。

好きな相手に告白する時に必須の心理テクニック

俺は自分で言うのもなんだけど、はっきり言ってブサメンだ。

俺と同レベルくらいの容姿の、全くもてない友人に「何故、お前はそんな顔なのにあんなかわいい彼女ができるんだ!」と言われたことがあるくらい。

しかし。自慢じゃないが、いままで付き合ってきた彼女はかなりの美人ぞろい!

芸能人に例えると、堀北真希とか高梨臨とか武井咲クラス!

いや、ごめん。ちょっと言いすぎた(笑)。

まあ、とにかく、何故、ブサメンの俺が、かわいい彼女をゲットできたか。

今回は、好きな女の子への告白やデートのお誘いを考えている男子向けに「使える恋愛心理テクニック」を具体例とともに伝授しよう!

勿論、女子でも使えるテクニックなので、ぜひ読んでみて欲しい。

 

 

まず、その心理テクニックの具体例として、俺の高校時代の彼女、ちーちゃん(仮名)に告白した時のことについて話そう。

俺とちーちゃんは田舎暮らしで、小学校一年生から中学三年生まで当然のごとく同じ学校に通っていた。

俺は姉がいるせいか、小さい頃から女の子と恥ずかしからずに、気さくにしゃべることができるタイプで、顔の割りに結構仲の良い女友達が多くて、ちーちゃんもその中の一人だった。

俺は別にちーちゃんが好きってわけでは無かったんだけど、とにかく仲が良かった。小学校の間は。

ただ、中学生になると、さすがに意識し始めて、子供の頃のようにはなかなか話せなくなっていったわけだが、中学三年の最後、卒業式の日に、俺は思い切って告白することにした。

理由は「一番脈がありそうだったから」。

いや、俺は小学校の頃は仲のいい女の子一杯いたんだけど、中学校でも一応会話らしい会話ができていたのはちーちゃんだけだったんだ。

田舎ということもあって、小さな頃からの知り合い同士ばかりという環境のため、なかなか恋愛とか、そういう浮いた噂の無かったうちの中学だが、卒業式が近づくにつれ、高校受験の結果以上に、皆の話題になっていることがあった。

それは卒業式当日の告白大会について。

振られてももう顔も合わすこともないだろうし当たって砕けろみたいな雰囲気が、徐々に高まりをみせ「誰が誰に告白するか」みたいな噂をよく耳にするようになっていたのだ。

で、俺もついその気になって、誰かに告白してみようと思ったわけだが、仲のいい(というか言葉を交わせる)女子はちーちゃんしかいなかった。だってブサメンだし。

だから、俺は卒業式の後、ちーちゃんを呼び出し告白することに決めた。

今思うと結構いい加減な理由だったわけだが、当時はこれでも真剣なつもりだった。

卒業式の後、ちーちゃんを呼び出した俺は、いきなり彼女にこう言った。

 

 

 

 

結婚して!

 

 

いや、これ真面目な話(笑)。

照れがあって、いきなり「つきあって」とか「好きです」なんて台詞はいえなかったんだ。だって小さい頃からの知り合いなんだから。

それに振られた時「ジョークだった」って言い訳できる余地を残しておきたかったんだよね。

 

で、言われて一瞬戸惑っていたちーちゃんが

「あはは。何いってんの?」

と笑いを交えて口を開いたその瞬間。

俺は畳み掛けるかのように次の言葉を発した。

 

じゃあ、婚約して!

 

いや、なにが「じゃあ」だよ!って突っ込みはおいといて(笑)、とにかく再びぽかーんと呆けるちーちゃん。

つかみはOK!と一人満足げな笑みを浮かべる俺をよそに、徐々にちーちゃんの顔からは笑顔が消えていった。ちょっと怒っているようにも見える険悪な雰囲気だ。

どうも、からかわれているとでも思ったのだろう。

やばいと思った俺はだが、もう時既に遅し!

仕方が無いと、ようやく決意を固め、数瞬の沈黙の後、俺は言った。

 

じゃあ、付き合って!

 

やっと言えました!

しかし、やはりその場の険悪な空気は一向に良くならない。

やっぱり、このふざけているともとれるこの告白方法は、男らしくないととられたようだ。

長い沈黙が続き、そしてしばらく目を伏せていたちーちゃんは顔とゆっくりとあげたわけだが、その眉間に、怒りで血管が浮き出ていそうなほど険悪な雰囲気。

もうどうしようもなくなった俺は、最後の抵抗とばかりにこう言った。

 

じゃあ、最後の思い出に春休み一度でいいから一緒に映画見に行こう!

 

これでダメなら素直に諦めて、とりあえず謝って、何とか笑ってその場をごまかそうと思っていた俺の耳に、しかし、信じられない言葉が届いた。

 

いいよ。別に。

 

え?

 

一秒が一分くらいに思えるような感じだった。

それくらい意表を完全につかれた。

今ので良かったのかよ!って突っ込みを入れたくなるくらいに。

 

 このふざけた告白方法、はっきり言って相手が怒っても不思議は無い、と思うのだが、ちーちゃんも俺とことを昔から知っている分、悪意の無いジョークとして好意的に受け取ってくれた様だった。

 

しかしお気楽な俺はそんなちーちゃんの優しさなどには全く気づかず「もしかしてちーちゃん、俺のこと好きだったの?うおーっ!」って感じに、かつて味わったことの無い興奮とともに人生初のデートへ赴いた。

そして、その帰り際、今度こそ!とばかり気合を入れて告白した。

 

「好きです。付き合ってください!」

 

すぐに良い返事がもらえると期待していた調子のいい俺だったのだが、人生はやはりそう甘くない。ちーちゃんは押し黙ったままだった。

どうも視線を地面と俺の顔との間を行き来させ、なんだか申し訳無さそうな様子。

「あれ?なんかやばくね?」

さすがに状況が芳しくないことを悟った俺は、ちーちゃんが口を開く前に、咄嗟にこう付け加えた。

 

これからもずっと友達として一緒に遊ぼうよ!

 

ふられることを悟った俺が咄嗟に口にしたこの台詞。

どう見ても苦し紛れだったのだが(笑)、しかし、今度も俺の予想は良い方向へ裏切られた。

 

うん。いいよ

 

え?いいの?今後もデートしてくれるの?

 

かくして俺とちーちゃんは高校時代に頻繁にデートするようになり、その半年後、正式に付き合うようになった。

後で知ったのだが、ちーちゃんは女子高に通っていたため、どうも競争率低めだったようだ。デートしているうちに、俺のよさに気づいてくれたってのもあるとは思うが、「気がつけば周囲に男は俺しかいなかった」ってのが大きな勝因だったように思う。俺って超ラッキー。

 

ドアインザフェイスという心理テクニック

後になった知ったのだが、この俺の告白方法、心理学的には「ドア・イン・ザ・フェイス」と呼ぶことを知った。

Wikipediaによると返報性の原理と紹介されている。

簡単に説明すると、押し売り営業マンが、ドアを開けたらいきなり首を突っ込んできて、あわててドアを閉めようとしたら「話だけでも聞いて」と言ってきた場合を思い浮かべて欲しい。

最初から「話を聞いて」と言ってきた場合よりも話を聞いてあげたい気持ちが強くならないだろうか?

これがドアインザフェイステクニック。

最初に無理難題を押し付け、その後、ハードルを下げると、相手は同意しやすくなると言う人間心理に基づいたテクニックだ。

ちなみに反対はフット・イン・ザ・ドアと呼ぶらしいがそれなら何故「フェイス・イン・ザ・ドア」ではないのか、という突っ込みは置いといて、俺は無意識の内に、この高等心理テクニックを用いていたらしい。

 

咄嗟の判断でこういう心理テクニックを応用できる俺ってもしかして天才かも!って言いたいところだが、実はその後の人生でこのドアインザフェイステクニックで盛大に騙された経験があるので、はっきりいってこれは単なる偶然である(笑)。

 

しかし、この偶然が奇跡を起こしたことは紛れも無い事実。

もし卒業式の日、普通に告白していれば、ちーちゃんをデートに誘うことは出来なかっただろうし、デート後、もし普通に彼女の断りの文句を黙って聞いていたら、その後、交際へと発展することもなかっただろう。

そういう意味では、このドアインザフェイスという心理テクニック。

好きな相手に告白するという場面において、非常に使えると思う。

ただし、俺の例だと「結婚して」と「婚約して」は余計だったと今更ながら思う。

まず最初に「付き合って」といってダメそうなら相手がそう口にする前に「1回デートしよう」に切り替える。

すると最初からデートに誘うよりも確実に成功率は高くなるし、うまくいけばすんなり付き合うことも出来るかもしれない。

言うまでも無く相手が断りの文句を口にする前にこちらからハードルを下げることが重要だ。

先にこちらから譲歩しないと返報性の原理は成り立たないから、要注意。

 

本来ドアインザフェイスは恋愛ではなくビジネスの場面で用いられることが多いらしいが、恋愛でも俺の例を見るまでも無く効果抜群。

別に相手を騙したりするような類のものでもないので、遠慮なくどんどん使っていいと思う。

このテクニックを使えば、あなたの恋愛人生はきっと(ほんの少しだけ)より良いものになることは間違いないだろう。