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つぶれない個人塾運営の驚きの秘密とは?

個人での学習塾の運営は、大手の囲い込みが激しく、年々厳しさを増してきている、と聞きます。

が、当やまだ塾(仮名)は、今のところ安泰。危なげなく運営できている。

手前味噌ながら、当塾が行っている個人塾運営のための戦略を5つほど紹介しましょうか。
需要は多分あまりないでしょうし、タイトルも若干釣り気味ですが(笑)、意外と役に立つ知識が満載かもしれませんよ!

 

 

前知識として頭に入れておいて欲しいのは、やまだ塾のある場所はかなりの田舎。大手進学塾に通うには電車で20分程度かかりる。
また、うちの町(とうか村)には小学校も中学校も一つしかなく、電車で数十分の私立中学へ行かない限り、全員エレベーター式に地元の中学へ通うことになります。
指導学年は小学校5,6年~中学3年まで。

ではいきます。

 

 戦略その1.ターゲットは明確かつ的確に設定すべし

当塾では、ターゲットを「勉強のできない子」と「女子生徒」に設定しました。

まず「勉強ができない子」に設定した理由は、「勉強ができる子」は生徒とその親共々向上心が高い場合が多く、高い授業料を払い、電車通いをしてでも有名大手進学塾を選択しがちだからだ。

また、「女子生徒」にターゲットをしぼったのは

 

  1. 夜帰りが遅くなるのが心配。ゆえに近所を選ぶ
  2. 友人と一緒に塾に通いたがる傾向が強い

 

と思ったから。

 

当塾の競合相手は、電車で片道20分の大手進学塾。

女子生徒は当然帰りが遅くなりがちな大手よりも、多少質が落ちても近所の塾に通いたがります。

また、夜帰りが遅くなることとも関係するが、友達と一緒に通いたい、という思いは男子よりも女子のほうが強く、小学生コースから中学生コース等への移行時も、そのまま通ってくれる可能性が、男子よりも高い。

そして女子が多いと何故か男子もついくるのが世の中の仕組み。

夜遅くなった時の送迎(と言っても俺が車で送るだけ)とか、そういったサービスを付加することで女の子のお子さんをお持ちの親御さんにアピールすることは重要です。

 

戦略その2.親御さんと仲良くする

多少質が落ちても、大手進学塾よりも近くの個人塾を選択するタイプの、当塾の近辺に在住の小中学生がメインターゲットです。
そしてそういうタイプの子供は、あまり自分から塾に行こうとはしない場合が多い。つまり勉強に積極的でない。

当然、親御さんをその気にさせる必要がある。

幸運にも俺の年齢は現在小学校高学年や中学生の子供を持つ親御さんたちと同世代。

なので、話題を作るのは簡単だ。毎日の挨拶中にさりげなく塾の宣伝をすることくらい、朝飯前だ。

 

近所のおばちゃんA「あら、○○さん(俺の名前)。おはようございます」

俺「おはようございます(ニッコリ)」

A「…(無言でこんな昼間っから何してんのこいつ的な目)」

俺「いやー。学習塾を運営していましてこれから準備に向かうところです」

A「ああ。そうなんですか!(疑いの目が晴れ、興味の色が浮かぶ)」

俺「もし、お子さんの勉強のことでお悩みならいつでも相談に乗りますよ。料金も大手より格安ですし、体験入学もありますよ(ニヤリ)」

 

という感じの挨拶を今でも毎日のように続けている。

 

ポイントは

 

  1. 近所の優しい頼りになるお兄ちゃん先生を演出(しているつもり)
  2. さりげなく料金が格安であることを告げる(実際はそれほど安くない)
  3. いつでも相談に乗る(無料)姿勢を示す

 

そして、うまく会話が次のステップに進み

「うちの子、全然、勉強ダメなんだけど、先生(俺のこと)に頼んだら少しはましになるかしら」

みたいな台詞を引き出すことに成功したらもうこっちのもの。

力強く、そして爽やか(なつもり)笑みを浮かべて、自信満々にこう告げる。

「大丈夫ですよ。勉強はやり方次第では誰でもできるようになります。頭の良さは一切関係ありません!」

いや、少しは頭の良さは関係するんだろうけど、こういうタイプの親御さんは偏差値50程度で満足してくれるので、大見得きっても大丈夫!

勿論、生徒を首尾よくゲットしても、その後すぐにやめられたら意味がないので、絶えず親御さんに「お宅のお子さん、がんばってますよ!どんどん伸びてきてます」的なフォローを年賀状とか暑中見舞いとかで報告する。

当然、結果を残すことが何よりも大切だが、偏差値50程度でいいので(以下略)。

ちなみに俺は有名国立大学卒で、近所では一応子供のころから勉強ができる子としてそこそこ有名でした。
なので、ブランド力も人脈もそれなりにあったと言える。

 

戦略その3.生徒とも仲良くする

基本的に授業があるたび、全ての生徒と必ず1回は言葉を交わします。

その生徒の趣味、携帯機種、友人関係がうまくいっているかどうか、を絶えずチェック(ストーカーじゃないよ)。話題に絡める。

新しく入ってきた生徒やぼっちの子がいれば、皆と仲良くなれるよう、ゲーム的な授業も行います(英単語しりとりとか数学・算数ゲームなど)。

また、時折「この前言ってたあれ、どうなった?」みたいに「ちゃんと覚えてるよお前のことちゃんと気にかけてるよ」的な台詞を口にする。

またそうやって必要以上に関与してくる塾のおっさんを生徒が嫌がっていないかどうかも、勿論、気にかけます(嫌がってそうなら、話題を変えるか、あるいは少し距離を置く)。

おそらくここまで生徒の気持ちを気にかけている塾講師はあまりいないはず!ってくらいやる。

何故、ここまでするかといえば、JSやJCが好き、当塾は生徒数が少なく一学年大体7,8人で構成されているからだ(そして半分以上が女子!)。

 

誰か一人がやめると

「え?○○さん、やめんの?」

と芋ずる式に生徒が減っていってしまう可能性が高い。

もともと勉強する意欲の乏しい子供達がメイン。そしてほとんどの生徒は友達の紹介で「○○ちゃんが行くなら私も行こうかな」といった感じで塾に通っているようなタイプだ。
2~5人連れで塾に通っているわけだから、当然一人やめると最悪複数の生徒を失ってしまう。

いかに生徒に嫌われないか、いかに中学卒業まで継続して通ってもらえるか、は当塾にとっては死活問題なので、こっちも必死。

かといって、必死さを表に出してはいけません。

あくまで生徒に与える印象は「爽やかでいつも冷静沈着で頭の良い頼りになる先生」が理想。
常に泰然自若としていなければなりません。実践できているかは疑問だが。

 

戦略その4.教える教科を絞る

俺は一応国立大理系卒ですが、教えることができるのは実は英語と数学だけ。

理科も物理・化学なら可能だが、生物系は危うい。

しかも、古文・漢文などすっかり忘却の彼方に飛んでしまっているし、英語も読み書きは得意できるが発音はちょっと…ってレベル。

なので、英語に関して言えば、近所にネイティブ顔負けの英語の先生(人妻)がいて、その人に完全に依存している。

給料は経営者である俺よりもパートの彼女のほうが若干上だが、彼女にやめられると困るので仕方がない…。

 

少し話がそれたが、というわけで当塾は英語と数学の専門塾という形をとっている。教えられる教科が少ないことを逆手に取り、そのことには一切触れず、逆にまるで、英語と数学ができれば将来なにがあっても大丈夫、といったイメージを与えるべく英語や数学ができたら将来どれだけ有利か等を生徒や親御さんに気合を入れて、ことあるごとに力説しています。
そして英語や数学のことなら、やまだ塾にまかせろ!的な方向へとつなげるわけだ。

まあ、実際、英語を制するものは受験を制する、と言うので、半分は嘘ではないと思う。
数学は…。

多分、あまり必要ないかもしれないが、一応論理的思考力が身に付くので無駄でない…はず。

 

戦略その5.周囲への拡散を狙う

当塾では毎回、授業のたびに宿題を課します。そして次の授業でその答え合わせ、となっているわけだが、その宿題、生徒の数だけ用意します。

当塾の生徒はかなり勉強ができない子から、結構できる子(クラスでもトップレベル)まで幅広く、宿題も当然、易から難まで段階的に難しくなっていくものを用意します。
一学年の生徒が8人なら8問、それぞれ生徒の学力では結構な難問を用意します。

そして生徒それぞれがその8問を次の授業までにといてくるわけですが、答えを見る以外は誰に聞いても良いし、また参考書も見て良いとしている。

これは、俺が高校時代にZ会という通信講座をやっていて、その際にとっていた勉強方法で、学習効果があったために生徒にも勧めているわけですが、実はこの宿題こそが、やまだ塾の運営戦略の真骨頂!でもある。

 

  1. 同じ学校の同学年生徒が協力してそれぞれの宿題を解こうとするため、生徒間の団結力が強まる。
  2. 塾生だけではどうしても解けない問題の場合、クラスの勉強ができる友達や学校の先生に聞きに行くため、やまだ塾の名が学校中で拡散する。

 

1は、途中で塾をやめる人が少なくなると言う効果が生まれる。
また、男女が協力して何かをするというのは年頃の子供達には結構楽しいことだろうから、当然、モチベーションアップに繋がるし、結果一人で全員分の宿題を解くことになるので、それぞれの学力向上にも繋がります。

2では、他の生徒に対する「やまだ塾」の宣伝になるばかりか、学校の先生までもが当塾の名を知るようになってきています。

結果、近年の入塾希望者には「学校の先生の紹介できました」という親御さんもちらほら出始めているくらいだ。

 

というわけで、以上の結果、5つの戦略のもとに、着実に周囲の信頼を得つづけた結果、大手の学習塾による競争が激化する中でも、当塾はどこ吹く風とばかりに安定飛行を続けることができている、というわけです。

 

一体この安定飛行はいつまで続くのかはわかりません。

おそらく一般サラリーマン社会における定年までは無理でしょう。

給料も少ないですし。

また、出会いも全くありません

周囲にいるのはおばはんと小中高までの未成年と人妻ばかり。田舎だから仕方がないとは言え、はっきりいってこのままでは一生結婚できないかもしれないという危惧が最近どんどん大きくなってきています。

 

でも。

俺はこれからもこの仕事を続けていくだろう。

何故ならJS、JCが好き人にものを教えることが大好きだから!