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嘘を上手に見破る方法なんて知らないほうが良いという考え方

他人の嘘を上手に見破れるようになりたい。どうやったらいいのか。

以前、そういった相談をされたことがある。

その時は、すぐには思い浮かばず、適当な返事しかできなかったのだが、今は、他人の嘘というのは、あまり見破らないほうがいいことが多い、と思っている。

 

理由は嘘を見破れるタイプになるためには自身も嘘つきの達人になる必要があるからだ。

 

 

俺は正直言うと、嘘つきです(これは嘘じゃないよ)。勿論、頻繁に嘘ばっかりついているわけではないが、たまに嘘をつきます。

勿論、悪質なものじゃなく、時には嘘も方便だと思うから、必要だと判断したら平気で嘘をつくというだけだ。

そういうわけで、もっと正直にいうと、子供の時からどちらかというと嘘つきだった。

だから、他人の嘘を見破るのはうまかったし、今も多分うまいと思う。そして自分が嘘つきゆえに猜疑心も強い(嘘つきほど猜疑心が強い傾向にある)。

蛇の道は蛇という諺にもあるとおり、嘘をつくタイプの人は、他人の嘘を見破るのに長けている。人間という生き物がどういった時にどういった心理で嘘をつくのかを身をもって知っているわけだ。

 

で、嘘をを見破るのがうまいとどうなるか。

友達が減る(笑)。

何故なら、もしあなたの友達が嘘をついたとしましょう。何の害にもならないようなちょっとしたほら話とかです。

もし、それが作り話だとわかってしまったら、あなたは自然にその話を受け入れることができるだろうか?笑ってあげることができるだろうか?

たまになら出来ても、もし友達がそういったほら話を頻繁にするタイプだったら。

おそらく、あなたとその友達との間の友情は壊れてしまう可能性が高いと思う。

仮にその友達が本当の話をしている時ですら「また嘘ついてるのかも」なんて猜疑心に囚われてしまったりして、自然に会話することすらできなくなるかもしれません。

うまく騙されてあげていれば、ずっと仲良くいられたはずの友達の、ちょっとした害のない嘘が分かってしまえるが故に、大切な友達を一人失うかもしれないわけです。

これが、嘘なんか見破れないほうがいい、と思う最大の理由。

 

でも、騙されやすい人間は詐欺師とかの標的にされて、痛い目にあうじゃないか!と思うかもしれない。が、それは大きな誤解だと俺は思う。

基本的に騙されやすい人というのは、本人が自覚するまでもなく周囲の友達とかには分かっている

あ、こいつ、ちょっと警戒心薄いなー騙すのちょろいなーみたいに。

すると、どうなるか。

もし俺だったら、俺の友達に純粋で騙されやすくて危なっかしい奴がいたら、絶対、見守ろう、とする。そいつが誰かに騙されてひどい目にあわないように。

おそらく多くの人間がそういう心境になるのではないだろうか。

つまり、嘘を見破れる駆け引きに長けた人間よりも、どこか放っておけない危なっかしい人間のほうが他人に愛されるわけだ。

他人の嘘を上手に見破れるようにないたい!なんて思ってる時点で多分、あなたは相当鈍いタイプです。よく言えば純粋、愛すべきバカ(笑)です。

そういうタイプは、自分で嘘を見破れるようになれなくても、周囲が見守ってくれるため、詐欺師とかに騙されてひどい被害を負ってしまう可能性はあまりないでしょう。勿論、自分のことを気にかけてくれる友達が一人もいない場合は別だが。

え?俺、友達いないんだけど?って人の場合は、これからがんばって頼れる友達を作ればいいだけ。嘘なんか見破れるようになる必要はどこにもない。

嘘を見抜くのがうまい人は、自身も嘘の達人であると同時に、他人の話の論理的な矛盾点にすばやく気づける、いわば数学的な思考力に優れている人が多い印象がある(ちなみに俺も一応数学教師)。

おそらく「嘘を見破れるようになりたい」と言っている人は、きっと論理的な思考がちょっと苦手なはず。そういう人には、友達を作るほうが簡単で手っ取り早いでしょう。

 

信じるものは救われる、とよくいわれる。

また信じる者と書いて、儲ける、とも読む。

つまり、嘘が見破れるタイプよりも、上手に騙されてあげるタイプの人間のほうが、人生において得することが多いよってことだ。

できるなら、友達のたわいのない嘘にうまく騙されてあげれるタイプであり続けよう。愛されるべきバカのままでいよう。そのほうがあなたにとっても友達にとっても幸福です。

 

ちなみに一番いけないのは、嘘を見破るのが下手なのに、なんとかしようとして猜疑心だけが強くなって、人間不信に陥ることだ。

そうなると、あなたを詐欺師達から守ってくれるはずだった、多くの善意ある友人を失い、詐欺師達の格好の標的になってしまう。

まとめると

 

  1. 他人の嘘を見破れるようになりたいなら、自分も同じように嘘をつく人間になればいい。
  2. そうすると、嘘をつく人間の心理をある程度理解できるようになり、友人の(多くの場合)他愛のない嘘を見抜けるようになる。
  3. 反面、猜疑心も強くなったりして、友達を失うことに繋がる恐れがある。
  4. しかし、どんなに嘘を見破るのがうまくなっても、自分よりも数段上手の嘘の達人にかかれば、容易に騙され、ひどい目にあう可能性はなくならない。
  5. 悲しいかな、そんなあなたを助けてくれるかもしれなかった善意にあふれた友達は、いつの間にかあなたの周囲から去ってしまっている。

 

というわけで嘘を上手に見破りたいなんて思わないほうが身のためだと俺は思う。